「……桜羅、」
『はい?』
「………舞を、舞ってくれ」
その言葉に、私は目を見開いたモノの、ニッコリと微笑んで台へと上がった。
そして、台に上がったのを見て、他の幹部らもヒューとか言ってくる。
私を見たお梅さんも、三味線を店の人から拝借し、私のに合わせようとしてくれている。
でも、
『お梅さん、この舞に三味線はいりまへん。』
その言葉に、全員が目を見開く。
付き合いの長いお梅でも、そんな舞を見たことが無いからだ。
酒潰れしていないのは何故だ。
扇子をバッと開き私は構えにはいる。
………別れの舞にしようか。

