パンっと綺麗な音を立て、出て来た扇は、 桜色と紫色の入り混じった夜桜の絵が書かれているとても美しい扇。 ーーー桜舞しは 散るごとく 1つ1つと散りゆく花弁 美しくは儚い 舞い散りし如く 桜と共に舞い散るは 美しい蝶の定めーーーーー ゆっくりとした口調でハッキリと歌うは、芸舞に合った歌詞。 桜羅が舞終わっても、誰も口を開かなかった。 とても美しく、見惚れる事しか出来なかった。