加納欄のボ・ヤ・キ シリーズ29

「……頼りねぇ(ーー;)犯人捕まえに行って、逆に人質になったり?食い逃げ犯に、間違われたり?爆弾解除で、真っ先に逃げる奴だったよなぁ。たいした頼りがいのある奴だよなぁ」

大山先輩は、数々の失敗談をあげていった。


それを言われると、何にも……。


「……なんだよ。寂しくなったのかよ」

大山先輩が、逆に聞いて来た。

「……」

あたしは、無言になった。

「なんだよ。オレにいろいろ言わせようとして、お前が寂しくなったのかよ」

また、大山先輩に言われた。

「いえ、違います」

「違う?じゃあ、なんなんだよ」

「あの、えっとぉ、ただ」

「ただ?ただ、なんだよ」

「戻って来てくれたら、私の仕事が、もう少し楽になるかなぁって……」

あたしの言葉に、大山先輩は、急ブレーキを掛けた。

ブレーキのせいで、体が前のめりになった。

あたしは、大山先輩の顔を見た。

大山先輩も、あたしの顔を見る。

そして。

「ブァッッッッハッハッハッハ」

と、大笑いをした。

あたしも、大山先輩に負けないくらい、バカ笑いした。

大山先輩は、笑いながら、また車を発進させた。




ーおわりー