そして僕はもう1つヒマワリの手向けられた
大きな石の前に移動した
そしてそこに刻まれた真新しい文字を見つめて小さく微笑んだ
この世で一番素敵な文字だ
その言葉も随分と口にしていない気がするよ
その愛しい文字を刻んだ大きな石は
小さな石の左隣に立っていた
やっと…
やっとなんだね?
そう思った僕の肩に不意に置かれた小さな手
そしてそれと共に僕の名前を呼ぶ声が聞こえた
僕は虚をつかれて一瞬驚いたけれど
振り向かなくても誰だかわかっているよ
その懐かしい声、何十年ぶりに呼んでくれた名前
僕は僕の肩に置かれた皺クチャの手を愛しそうに見つめた



