「なぁ、幼なじみ」

誰もいない空間に話しかける奈々。
端から見れば狂人だが、今この公園にいるのは奈々と、クレープ売りのおっちゃんだけだ。

気兼ねする必要もない。


『何、奈々ちゃん』


「あいつら、最後まで話さなかったけど、私の財布が見つかったて逃げた後、どうなったんだ?」