その時今まで黙って
みんなの質問を聞いていた先生が

くちをひらいた。
 


「残念ながら
先生には彼女はいません。」



やったーとかまじでーとか
いう声が飛び交う。



「でも今はまだこの学校の
先生になったばかりなので
頑張ってみんなの名前と顔を
覚えるのが必死でそれどころでは
ありませんのよ。おほほ 」


一斉に笑いの渦が広がる。