受け取った皿をテーブルに置き、ケーキを頬張る裕真をぎゅっと抱き締める。


「ちょっ……いきなり何――」


チュッと合わさった唇からは、チョコレートの甘い味。


「~~~~」
「………あま」



真っ赤な顔で睨まれても、


「………その顔、いいな。」


俺には逆効果だ。



「和希……なんか、今日、………エロい」
「………ん?誕生日だから許せ」
「それ関係ないだろ!」
「………はいはい」




俺の誕生日は、

毎年甘い恋人によって


甘い時間を過ごしている。