俺の恋人が、今日は一段と張り切っている。


「和希!誕生日おめでとう!!」


今日は俺の誕生日だから。



「………さんきゅ。」



テーブルに並べられた皿。

こうして祝われるのは毎年恒例となった。
こんなにやってくれなくてもいいんだけどな……。



「この唐揚げ、自信作なんだ!食べてみてよ!!」


俺よりも裕真の方が楽しんでるみたいだ。


「どう?」
「…旨いよ。」


自信があった割には、俺の言葉にホッとした表情になった。