どうやら俺と和希は、最近少し変わってきたらしい。



「か・ず・き!」
「………なに?」
「キスしたい」
「………は?」



ゲームに夢中になっていた和希は、その手を止めた。



「………いきなり何だよ。」
「なんか無性にしたくなった。」
「……だからって、お前……。もっと雰囲気ってものを」
「いーじゃん。ダメ?」



和希は少し考えて、溜め息をついた。
そしてそのまま、優しく唇が合わさる。


ゆっくり離れていく瞬間、
至近距離で見つめ合うのが恥ずかしくて……
俺は笑ってしまう。



「………裕真」
「ん?」
「…………可愛いな。」


和希は最近、この言葉を言うことが多くなった。