『~カップルコンテスト~みんなが羨ましがるベストカップルはあなた達!!自信があるラブラブなお二人はぜひ参加してね!』



「カップルコンテスト?こんなイベントやってたんだ…知らなかった。」
「………面白そうだな。出るか?」
「ええ!?」
「ばか………冗談に決まってんだろ。受付で追い返される。」

和希はからかうように笑った。



そう…だよね。
男同士でベストカップルとか笑われて終わりだし。


でも、

でも少しだけ、期待した俺がいた。



「もし俺が本気で出たいって言ったら、和希…困る?」



質問したのは俺だけど、
同じ質問をされたら…
俺は悩んでしまうだろう。



「…………別に。」



なのに和希は簡単に、



「…お前が良いなら俺は出ても困らない。」



悩みもしないで、



「……何なら1位取ってやってもいい。」



自信満々で言い切るから…




ちょっと嬉し泣きしそうになった。