数分で裕真が飲み物を片手に戻ってきた。
「はい」
差し出されたドリンクを受け取る。
裕真は俺の隣に腰を下ろした。
「和希、ごめんな。俺が無理やり連れてきたから…」
「………別に。楽しかったからいいよ。」
「楽しいって思ってくれてたのか…?」
裕真は少し驚いた表情で俺を見た。
「…どうして驚く?」
「だって怒ってるのかと思ったし…。顔見ても、あんま笑わねーし…。」
「……顔は元々だ。ちゃんと楽しかった。たまには出掛けるのも悪くない。」
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