遊園地へ来てから三時間。 俺はそろそろ限界を迎えていた。 「和希、大丈夫?」 「………ああ。」 長時間人混みにいたため、頭痛がひどい。 おまけに乗り物酔い。 ベンチに座り込んで十数分経つも、良くなる気配はない。 「なんか飲み物買ってくる。ちょっと待ってて。」 返事をする元気もない俺は、走り去る裕真の背中を見送った。 あー……最悪。 だから人混みは嫌なんだよ。