人の話を聞く気はないらしく、裕真は俺の手を引き、中へ入場してしまった。



「入っちゃったからには、楽しまなきゃ損だろ?」



ニッと笑った顔はまるで子供だ。



「………仕方ないな。金の無駄にはしたくない。」
「やった!さすが和希!!」



たまには悪くない。




「じゃあ、あれから乗ろう!」



裕真に合わせてやるのも、悪くない。