「………俺は普通だ。」
「って言う人ほど他とズレてんだよ。」



ケンカの時はお互い一歩も引かない。




「このバンドのどこが不満なんだよ!?」
「………るさい。」
「逃げんなー!いーじゃん、格好いいじゃん!!」



和希はおもむろに立ち上がった。



「………帰る。」



一言そう言い終えると、和希は俺の家から出て行った。


ケンカの時はいつもこう。