「37.0か…だいぶ下がったね。」


和希が目を覚ましたのは、翌日の昼だった。
俺はと言うと、ちゃっかり和希ん家にお泊まりしちゃった。



「一応薬は飲んでおこう。はい」


まだダルいのか和希は無言で薬を受け取った。


「お粥も作ったんだ。結構上出来だと思うんだけど……どうかな?」
「………旨いよ。」



無表情だけど全部食べてくれたし、味に問題はなかったようだ。



にしても………


「えへへ」
「……なんだよ、その笑いは?」
「んー?和希って俺のこと可愛いって思ってくれてたんだなってさ。」
「……はぁ?」