和希の部屋は物が少ない。 本当に必要最低限の物しかない。 相変わらず寂しい部屋。 「和希ぃー?大丈夫ー?」 荷物をキッチンにおいて、ベッドの方を覗いてみる。 和希はしかめっ面でベッドに横たわっていた。 「……るさい。」 「ごめん。大丈夫……じゃなさそうだね。」 顔色も悪いし、咳も止まらないみたいだ。