「あ…」

ザーッと音がして、記録ノートから顔を上げると雨が降り出していた。

「うわぁ、最悪だよ。」
部室塔の横を通る下校者たちがそんな事を言いながら通り過ぎていく。

私は、グラウンドに置いていたキーパーを直す為に部室を出た。
「今日は、室内練に変わるよね‥」