その林檎は赤くなっており、丁度食べ時だった。 少し木に登り、実を採る。 異臭もなければ見た目もそんなには悪くなかった。 警戒をしながら手で林檎を擦り、一口かじった。 美味い 蜜が甘く感じ、独特の酸味が程良かった。 けど、ここで感心している場合ではない。 白雪姫に林檎を渡した老人、王妃様を見つけなければならない。 林檎を多数もぎ取っては、腰にぶら下がる剣を力強く握り締めた。