彼女は微笑む。
右手でパチンと合図した。
しかし、
いくら指を鳴らしても魔法は起動しない。
一体、何が起きたのだろうか。
「この程度の魔術で、勝った気になるなよ」
「‥ハイド!」
スーッと音も立てず、サジタウリスの背後にリング・コールで出した銃を突きつけていた。
カイトはそれを微笑みながら見つめる。
「お前の過去、見せてもらうぜ?Sad drop」
ハイドは銃の引き金を引いた。
弾の当たったサジタウリス、魔術を使ったハイドは動きを止める。
「今の内だ!エルビス!!」
「ああ!」
俺はエルビスと共に黒桜に向かって走った。
しかし、彼女は軽々と交わしていく。
甘い、黒桜は呟き足で攻撃する。
「甘くないって、痛みを味わえ!」
「ぐっ!!」
俺は一振り、黒桜に向かって振った。
見事、足元に命中して攻撃を止めることが出来た。
静まる空間、エルビスは一歩退いた。
‥仕方がない。
「楽しみですね、リュウの復活です」
「今の状況で言うな」
カイトは笑みを浮かべ、ラサレナは突っ込みを入れる。
なんて平和な奴らだ。
俺はリュウの一対一を見守る。
言葉で言わなくとも分かるんだ。


