ガチャ
「失礼しまーす・・・。」
「理事長~~~~。いますか~~~?」
 と、カイン君が言った・・・。すると本棚の奥の方から声がした。
「は~い。ちょっと、まってね~すぐ行くから~。」
    
            バタバタバタ
「ごめんね~、さがしものしてて!!」
 今あたしの前には、ものすんごい美人が立っている。あたしは、こっそりゼロ君に聞い  た。
「ねぇ、あの美人さんはだぁれ?」
「・・・美人?・・・あぁ、理事長だよ。」
 えぇ!?あんな美人さんが、理事長!?
 あたしは、ゼロ君の答えにびっくりして、声をもらしてしまった・・・。
「めっちゃ、美人・・・。」
 しまった・・・。そう思った瞬間、理事長はあたしの前に来てなんとあたしに、抱きつい たのだ。
「いや~ン、ありがと~。美人って言われたの久しぶりだわ~ン。」
 あたしは、あまりの衝撃に、オロオロしていた。
「理事長、樹梨ちゃんが、嫌がってるでしょ!」
 いや、嫌がってはいないんだけど、まぁとりあえず、助かった・・・。ありがとう、カイ ン君・・・。
「アラ、やきもちかしら?」
「別にそんなことじゃありませんけど・・・\\\\」
「もー、照れちゃってもっと素直になりなさいよ!!」
「理事長!!」
「はいはい、すいませんでしたねー。アラっ、もうこんな時間じゃない!」

 時計をみると、もう12時だった。

「さっ、教室に行き ましょう!!あと、樹梨ちゃんには、ジョーカーズクラスに入ってもら うわ」
「はい!」
 あたし達は理事長室を出て教室に向かった。