「一目惚れしたあ?!」
余りにも大きい声で言うから周りはあたし達を見た。
「しーしー!声大きいから!」
あたしはとっさに友達の愛の口を塞いだ。
愛はごめんとジェスチャーをしてあたしは手を離した。
周りはまた視線を元に戻しそれぞれの会話に戻っていった。
「で、どういうこと?」
愛は身を乗り出して聞いてくる。
「どうって…そのままの意味?」
「あんたが一目惚れなんてするんだね?」
「一目惚れっていうか、また会えたらいいなーとか、また話したいとか、笑顔が見たい!とか」
「そんなにかっこよかったんだ?」
あたしは頷いて彼のことを思い出す。
あの優しい声に笑顔
とにかくかっこよかった……
.

