「ぶっは…!」
突然笑い出し、振り返ったあたしの顔を見て更に吹き出した由良。
「……なに?」
「はぁーあ……ぶははっ!!」
なんとなくイラッとしてると、目尻を拭きながらまだ笑うから軽く肩パンしてやった。
人の気も知らないで何が可笑しいんだか!
だけど、笑う由良を見ていると何故かホッと安心している自分に気付く。
最初はなんだコイツ!って思ったけど、なんだかんだ言ってずっと一緒にいてくれたんだね、この人。
見た感じチャラそうだし目付きが怖いけど、案外いいヤツ?
「さっきから千聖の顔おもしろ過ぎっ! なにそれ百面相? だははははは!!!! クッソやべえ!
おい、もっと変な顔しろよ! ククク…」
…じゃないかもしれない。
やっぱイヤなヤツだわ!!!
「なにがそんなに面白いのよ!!!」
もう一度肩パンをお見舞いしてやろうと拳を握って前に突き出した。
けれど、その拳をパシッと手のひらで受け止めた由良はニヤリと不敵な笑みを向ける。
「バァカ。 二度も通用しねーっつーの」
そう言ってペロッと舌を出した由良をカッコいいなんて思ってしまったのは勘違いだと思いたい。
「あっそ!!」
カッと熱くなった顔を咄嗟に逸らし、はぐらかすように缶のプルタブに指をかけた。

