「千聖、って言ったっけ お前」
近くにあったやっぱり知らない公園のベンチに腰掛け、沈みかけた夕日をただボーっと見ていたら目の前にカフェオレの缶が現れた。
「あ、うん。 …ありがと」
缶を受け取り、両手に持って温いそれを見つめながら「コレは変わらないんだなぁ」なんて思っていると、隣に由良が座る気配がした。
「で、これからどうすんの?」
「ん〜。 どうしようかな」
家がないんじゃ帰れないし。 あったとしても帰れなくない?
いくらうちのお母さんでもこんな女子高生がいきなり訪ねて来たって泊めるわけがないと思うんだけど。
普通に考えて無理でしょ。 それこそ警察沙汰になりかねない。
下手したら記憶障害とか思われてどこかの施設とかに……いや!! それは絶対嫌!
だとしたら、ネカフェとか?
それならこの時代にもあるだろうし、深夜のフリーパックなら今あるお金でなんとか…。
あ、でも制服じゃダメって言われそう…!
というか、制服って時点でもうどこもダメじゃないの…!?
服一式買ったら一文無しでそれこそピンチ!!
そしたら…あとは…
の、野宿…!?
ダンボールに身を包んで………
この公園で!?
やだやだっ!! そんなホームレスみたいな事!!
って、あー… なんだ…どうせここじゃあたしはホームレスじゃん…。

