回避せざる負えない状況だった。 「…実は、絵のモデルをお願いしたいんだ」 「………は?」 瞬間的に目を瞑ったけど、沢木くんの言葉にマヌケ顔をお披露目してしまった。 「…ここから見える夕日に、見とれてたよね?」 「え?」 「昨日」 "昨日"というワードに肩を上げる。 だけどすぐに思い出した。 ここに入ってきた時、一瞬沢木くんのことを忘れてしまったほど綺麗だったあの夕焼け空を。 「うん。その顔を描きたい」 「へ?」 聞き返しても沢木くんはにこにこと笑うだけだった。