ムッ…

ムカツクゥーーッ!!!



「あんたねえ!そんな態度とってると、愛しのお姉ちゃんに言いつけるよ!?」

「ちょっ…それはナシだろ!」


毎度言っていることなのに、国原は本気にして苦し紛れにそう言う。

そう、毎度のことなのだ。この争いは。



「あぁー…またやってるぜ?」

「せんせーい!幼稚園児がここにいまーす」


「国原、愛しの蓮田姉にフラれんぞー」

「あ、フラれた国原みたいかもー!」



「ばっか!お前ら、人の不幸を笑うんじゃねえ!!!」

国原が怒っても全く覇気なんて皆無で、みんなで笑った。




国原こと、国原 哲(てつ)はわたしの悪友であり、わたしのお姉ちゃんの彼氏でもあったりする。