「おまえ、誰?楓香に触ってんじゃねぇよ」
「なんだ、こいつ?」
あわわわ…。
ど、どうしよう。
「アンタ、神崎 龍之兵衛(Kanzaki Ryunohyoe)だろ」
愁は、遥くんの首の根っこをつかんで後ろへ引っ張ると、ロンの聞いた。
「あ?そうだけど、なんか文句あんのかゴラァァ!?」
「(何キレてんだこいつ?)」
あぁ…。
ロンは自分の名前が嫌いだから、呼ばれるとキレる。
理由は名前がダサいから呼ばれると嫌なんだって。
後ろでは遥くんが、何すんだよ愁!!と騒いでるけど、愁はガン無視。
「とりあえず入れよ」
愁は控室の扉を開けると、中に入るようにうながした。

