Your Voice -同じ青空の下で-



小さな控室に6人も集まると流石にせまい。


遥くんは髪をワックスを使って整えている。


いつもきっちりしている悠さんも、いつもより少し髪を遊ばせていて、よりかっこ良くなっていた。


「楓香、今日はこれを履けよ」


そう言って廉から渡されたのは、ミルクティー色をしたマウンテンブーツ。


「昨日渡すの忘れてた」


「別に今履いてるので良くない?」


「だめだ。これはこだわりのひとーつ!!」


廉はカッコつけて言ったけど、全然似合ってない。


「あっそ」


私はそれだけ言うと、それに履き替えた。


しっかし、こうやった見るとイケメン率が半端じゃないよね。


いつもウザい陽だけど、チャラ男が似合ってるからしょうがないよね。