「じゃあ~、俺が代わりに言うね。こいつは深田 愁。で、ギター担当なんだ。それで、俺等のバンドのリーダー」
「ん?もしかしてFlashとかいうバンド?」
「ピンポーン。大正解!!」
「もしかして、知らんかったの?」
「うん、まぁ…」
「ふぅ~ん」
いや、バンドの名前は知ってるんだよ?ただ、いろんな事情があって…。
「まぁ、ええわ」
「熱まだ下がってないから、寝てなよ」
と悠さんが気を使ってくれた。
そう言われると、不思議と瞼が重くなってきて私は目を閉じた。そして私は、また深い眠りについた。
これが私と愁達5人との出会い。
この出会いがこれからの私の人生を変えるのを、その時私は知る由もなかった。

