しかし、きっとこの男の子、国分君は私に惚れる。 惚れさせて、キープして、つまんない男だったら捨ててしまえばいい。 私はそんな事を考えていた。 そこで、その為の作戦を早速開始することにした。 国分君は一番後ろに用意された席に向かっていた。 私は彼が横を通り過ぎる直前に、シャーペンを彼の前にわざと落とした。 そして私の思惑通りに、国分君はシャーペンを拾い上げ、私に差し出した。