今日何回目か分からない
ため息をはく。
机に伏せて、ぼんやりしていると
足音が近付く。
多分りっちゃんだろう、
と思いながら、
体を起こすと期待は裏切られた。
「オイ、お前。
何朝のうちから
何回も溜め息はいてんだ?
そんなに学校が嫌かよ」
上から目線の発言。
イライラする声。
のくせして、学年1容姿端麗で
成績もよくてスポーツ万能。
所謂秀才兼備な
俺様男子。
「何? なんか用事?」
私はこいつと関わりはない。
一切ない。
成績の事で
教師から比べられる相手
と言うぐらいしか、認識してなかった

