「ぼーっとしてただけだよ。
何もないから」
緩やかにりっちゃんの言葉を
否定した。
教室のドアを開けて、
クラスメイトに挨拶をして
席につく。
りっちゃんが不満そうに
顔をしかめていたのは
言うまでもなく、
本心を言えないのが
心が痛む。
だけど、本当の事を言えば
何て言われるか。
それが怖いのも本心。
だからこそ親友でも
本当の理由は
言えない。
私が貧乏で、しかも今は家出して
お金がない状況で。
成績不振で学校にいれないかも
しれないなんて、
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…