無駄に豪華な校門が目の前に迫り、潜り抜けようとしたときだった。
「むーちゃん!」
後ろから私を呼ぶ声と、
慌ただしい足音がする。
いつものように私は振り替えると、
そこには肩で息をするりっちゃんが居た。
多分、そいとう急いで私の後を
追ってきたのだろう。
髪の毛も乱れ、上履きのままであった。
「どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ。
朝の相坂君が言ってたこと
本当なの?」
真剣な瞳で問いかける彼女に
何て言ったらいいのか。
本当の事を言うべき?
それとも否定をする?
今更否定をしたって、広まった噂は消えることはないと思う。
「なんの事かな」
だけどはぐらかす。
答えたくない、認めたくないから、曖昧に言った。

