自分の下駄箱を見る。 やっぱり、ね その程度の感想しか出てこなかった。 わかりきった事は なにも思えない。 ぐしゃぐしゃに濡れた革靴を持ち上げ 逆さにして水を抜く。 結構な量が、床に落ちた。 冷たい靴を履き、 できた水溜まりの上を無造作に歩いて、玄関を出た。 幸いなことに、いらない噂はまだ学年で止まっているらしい。 先輩達からは何も敵意を感じない。 その事だけに胸を撫で下ろすと、 足早に校門へと歩き出す。