誘惑のクラン(血族)

「ひっ!」


璃子は息を呑んだ。


その時、フロントガラスを鉄パイプで叩いていたヴァンパイアが一瞬にして砂に変わった。


砂とかしたヴァンパイアのすぐ後ろに碧羽がいた。


「璃子さん! ここは危ない! 車から出て!」


碧羽の声がはっきり聞こえた。


外へ?


ヴァンパイアがいる外へ出ろって?


璃子は躊躇ったあと鉄パイプを引き抜き、ドアを開けた。


車から出た途端にヴァンパイアが璃子に近づいてきた。


すかさず碧羽が始末する。