誘惑のクラン(血族)

「わたしは森山 美菜です。彼女は大沢 璃子。よろしくお願いします」


なんにでも積極的な性格の美菜が自己紹介する。


「碧羽と音羽はご存じのようですね。僕は彼らの兄、一之瀬 優真と申します」


ポケットから名刺入れをだし、名刺を璃子と美菜、それぞれに渡す。


「一之瀬エンターテイメントの社長さんですか!」


美菜が驚きながら言う。


大手芸能事務所の経営者。


「ええ、ですから信用して頂けると思います」


優真はそう言いながら、璃子を見る。


「夕食もまだでしょう? すぐに用意させましょう」


璃子は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。