******


楽しくビリヤードをしている時だった。


黒いワンピースを着た香織がゆっくりとした足取りで娯楽室に入って来た。


璃子たちは香織を中へ招いた瞬間、美菜は腕を掴まれ軽々とバーの中へ投げ込まれていた。


多数の酒瓶とグラスが割れる音。


意識を失った美菜の身体にアルコールと、ガラスの破片が降りかかる。


「きゃーっ!美菜っ!」


璃子は驚き、美菜の元へ行こうとするが、いつの間にか目の前に香織が立っていた。


アーモンド形の目はきつく璃子を見ている。


「なにをするんですか!? いったい……!?」