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差義理歩は鼻歌混じりで気分よく目的地に向かっていた。そう待ちに待っていた神魔学園への入学式の日なのである。

ここは天界と魔界の中心部、天魔界。天界の幹部組と魔界の幹部組が双方手を出さない様にと設けた場所である。
天界と魔界が全面戦争を避けるためとかなんとかいろいろ説はあるが、要するに比較的安全な場所ということである。

15歳になれば神魔学園に自動的に入門できて大概の者はそこで未来に何の地位に着くのかが決まる。
言わば分岐点という訳だ。
僕は孤児でその孤児院の院長である差義理巫女の本で育てられた。
院長の性格は、まぁなんかアレなんだが、とても感謝してる存在だ。例え下級神官でも中級神官でも院長や、他の孤児たちの力になれればと思って学園にいくことにした。

気付くともう学園近くまで着いていた。