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神魔学園入学式

「であるからして、君たちは未来を担うためにこの学園に来たわけであり・・・」

アリス・レーベルは、真面目に学園長の話を聞いていた。


周りでは話を聞くもの、または、隣同士話しているもの様々だったが
[相手の話はきちんと聞いて自分で理解なさい]という家の教えもあったためだ。


しかし、ふと話声も時折聞こえてくる。

「入学式から来てねぇやつもいるっぽいぜ」
「マジかよ。俺も休めば良かったな~」

この二人が話していることは本当で事実、自分の斜め前の席は空いたままだった。

「そんなこといってたら~ きつ~いお仕置きしますよ~」
いつの間に現れたのかニコニコした指導員が話をしていた二人の近くで注意を促していた。

「じょ 冗談っすよ」
「やだなぁ 先生」
二人は話を合わすようにその場を凌ぐ。


入学式も終盤に差しかかってきたのか明日の予定が壇上で発表されていた。

属種検査、遅刻は厳禁、終わったら自由解散。