魔王と女神のシンフォニア

「りょ――ちょ――！」
歩は急いで寮長・受付のネームプレートがあるところに向かった。

「なぁに？こんな時間に」
寝ぼけ眼で少し不機嫌そうな様子で寮長こと相良藍香が奥から出てくる。

「いやあの！★○△○が□△■で。」
「あぁ！とりあえず落ち着いて。はい！深呼吸！」

すーーはーー
すーーはーー

「あっ　あの、まず聞きたいですが、寮って男は男同士の一部屋ですよね？」
深呼吸によって少し落ち着けたのかやっと疑問を言葉にすることができた。

「ええそうよ」
藍香からはそっけなく返事が返ってきた。

「あっ　あの、アリス・レーベルさんって女性ですか？」
「そりゃ　そんな名前なら女性でしょ。」
そう言いながら彼女は名簿のようなものに目を通す。

「あっ！？」
「なんですか！？」
「手違いで貴方の一緒の部屋になってたわ。」

ﾋﾟｷﾋﾟｷｯ　心に少しひび割れがおきた気がした。

そして、革新部分にせまる。
「女性・・なんですか？」
「当たり前じゃなぁい」

ﾊﾟﾘｰﾝ　心が割れる音がしたような気がした。

頭の中は「当たり前じゃなぁい」と言う言葉が山彦のごとく響く。