魔王と女神のシンフォニア

浴室からはバスタオルを一枚羽織った、なんというかすごく綺麗というか神々しいというか・・・とにかくいい意味で言葉に出来ないような男の子?が出てきた。

「・・・・ひっ」
その人に少し見とれてしまったがあっちもこっちに気付いて顔を赤くしながら驚き言葉を失っていた。
少ししてから歩が口を開く。

「あっ・・あの、同室の差義理歩と言います。よろしくお願いします。」

・・・相手からは何も返ってこない。
あぁ なるほど、
「だっ!大丈夫!君が女装趣味だなんて誰にも言わないよ!」
それでも相手はてんぱっているのか何も言ってこない。
そんなにショックだったのかと思い近きながら謝る。

「いや、あのごめんなさい!ベッドに座ったら目に入っちゃって。でっ、でも、本当に女性かと思ってびっくり・・・」

歩が最後まで言葉を発せられることはなかった何故なら、

「いゃぁぁぁぁぁ!」
相手が悲鳴をあげて歩を突飛ばしたからだ。
ゴン!という音がして歩は頭に何かがあたったことを察する。

「あぁ!大丈・・・すか!」
相手は心配そうに駆け寄る。

歩は薄れゆく意識の中で(最近は胸まで女装する人は力をいれてるのか)バスタオルからちらりと見える胸元をみながらそんなことを思いつつ意識がとだえた。









       完
    (冗談です。笑)