「今日も遅かったねー、レイ。ご飯はー?」
シオンはソファーに踏ん反り返って座り、机に足をかけ偉そうに言う。
「シオン、行儀が悪いわよ。すぐに作るから待ってて」
一人なら食事は作るつもりはなかったが、シオンがいるなら別だ。
この寂しい少女に少しでも家の、家族の温もりを感じてほしい。
それがレイの願いだ。
ただのエゴかもしれないが。
「ん、頂きます」
シオンの前に並べられた食事。
「召し上がれ」
シオンに、頂きますと言わせるようにしたのはレイだ。
食事の挨拶、家でのルール、炊事洗濯、西地区での暮らし方…。
レイはシオンと家族になりたいと思ってる。
シオンのためにも、…レイ自身のためにも。



