☆彼女は妄想中☆


「陽ママ・・・」


重ねられた手に力が入る


吐息が少しずつ近くなって、私は自然に瞼を閉じた



・・・・♪♪♪♪


「キャッ!!!!」


急に鳴り出した携帯に驚いて声を出して目を開いてしまった


「ごめん・・・俺だ・・」

「あ・・・・////」

目を開けた瞬間、佐上コーチの顔が目の前にあって一気に体中の体温が上がってしまった



「もしもし・・・・あぁ金子さん・・」


身体を離し、携帯に出ると指で私に車を出してと合図してきた


「すいません。支度に戸惑っちゃって、今、陽のママの車に乗り込みました」


遅いから催促の電話だ!!


ヤバいと思った私は急いでエンジンをかけ居酒屋に向かった


向かっている間も佐上コーチは金子さんの機嫌を取るようにずっと電話してる


さっき、本当にキス・・・

思い出しただけで口から心臓が出てくるんじゃないかってくらいドキドキして、ハンドルを握る手が汗ばんでくる


なんで・・・


チラッと佐上コーチを見るけど、さっきまでの甘い雰囲気が嘘なんじゃないかってくらい普通で



私もしかして幻覚でも見たのかな・・・


と思ってしまった