「いやっほぅ!!」
「いきなり街中で叫ばないでくれる?周りの人がこっち見てるじゃない。」
「いや、だって初デートだよ?喜ばないなんて出来ないよ。」
「場所を選びなさいよ。そんな事も出来ないほど、貴方の頭の中は沸いてるの?」
僕が退院してから3日後、ついに彼女と出掛ける日がやってきた。もちろん、彼女との約束は忘れていない。だから今日は映画を観に行く事にした、ホラー映画を。こう見えて僕はホラー映画は苦手だ。ダンゴムシより嫌いだ。その事を彼女に言うと、
「ホラー映画は好きよ、ダンゴムシは嫌いだけど。じゃあそれで決定ね。」
と快諾。僕のデートプランはお気に召したようで、彼女は次々とスケジュールを組んでくれる。正直、映画を観に行く事しか頭になかった僕は彼女の心配りに感謝していた。
「何してるの?ほら、チケット買ったわよ。」
いつのまにか映画館に着いていて、彼女にチケットを買わせてしまった。
「ありがとう。じゃあポップコーンは僕が買うよ。」
「ポップコーン嫌いなの。映画館でポップコーンを買う人って何考えてるの?」
「うーん・・・食べたいから?」
「貴方に聞いた私が馬鹿だったわ。ほら行きましょう。」
彼女からチケットを受け取って、二人は映画館の中に入った。その時チケットを見ると、タイトルが書いてあるはずの部分が全部□□□になっていた。目の錯覚だろうか。率直に聞いてみよう。
「ねえ、この映画の題名って・・・・。」
「日本じゃ規制されていて、伏字になってるの。貴方の想像する様なエロいシーンは無いわよ。」
規制されるような題名の映画を観るのかぁ。怖いんだろうな。よし、怖かったら彼女の顔を見てよう。
「ねえ、映画の最中に私の顔を見るのは止めてね。」
「え?なんで分かったの?」
「貴方の事が少し読めてきたわ。」
「何か恥ずかしいね。」
「うるさい、始まるから黙って。」
それから90分の間、僕は彼女の横顔を眺め続けました。
「いきなり街中で叫ばないでくれる?周りの人がこっち見てるじゃない。」
「いや、だって初デートだよ?喜ばないなんて出来ないよ。」
「場所を選びなさいよ。そんな事も出来ないほど、貴方の頭の中は沸いてるの?」
僕が退院してから3日後、ついに彼女と出掛ける日がやってきた。もちろん、彼女との約束は忘れていない。だから今日は映画を観に行く事にした、ホラー映画を。こう見えて僕はホラー映画は苦手だ。ダンゴムシより嫌いだ。その事を彼女に言うと、
「ホラー映画は好きよ、ダンゴムシは嫌いだけど。じゃあそれで決定ね。」
と快諾。僕のデートプランはお気に召したようで、彼女は次々とスケジュールを組んでくれる。正直、映画を観に行く事しか頭になかった僕は彼女の心配りに感謝していた。
「何してるの?ほら、チケット買ったわよ。」
いつのまにか映画館に着いていて、彼女にチケットを買わせてしまった。
「ありがとう。じゃあポップコーンは僕が買うよ。」
「ポップコーン嫌いなの。映画館でポップコーンを買う人って何考えてるの?」
「うーん・・・食べたいから?」
「貴方に聞いた私が馬鹿だったわ。ほら行きましょう。」
彼女からチケットを受け取って、二人は映画館の中に入った。その時チケットを見ると、タイトルが書いてあるはずの部分が全部□□□になっていた。目の錯覚だろうか。率直に聞いてみよう。
「ねえ、この映画の題名って・・・・。」
「日本じゃ規制されていて、伏字になってるの。貴方の想像する様なエロいシーンは無いわよ。」
規制されるような題名の映画を観るのかぁ。怖いんだろうな。よし、怖かったら彼女の顔を見てよう。
「ねえ、映画の最中に私の顔を見るのは止めてね。」
「え?なんで分かったの?」
「貴方の事が少し読めてきたわ。」
「何か恥ずかしいね。」
「うるさい、始まるから黙って。」
それから90分の間、僕は彼女の横顔を眺め続けました。