「アンタ、神崎あすかってんだろ?」

なぜだか大勢の人たちの中からそういう風に私の名前を呼んだ人がいた。

「ど・・どうして私の名前・・」

どうして知ってるのよ・・一回会っただけで・・しかもあんな暗くて顔も見えない所で・・。

「俺らの仲間がアンタのこと知っててさー」

私を・・レイプしようとした人たちの中に・・知ってる人・・が・・?

どうゆうことなの・・?

わからない・・。

昨日の夜のことがフラッシュバックしてきて今にでも気が狂いそう・・。

「まあさー、ここじゃなんだから・・」

その中のリーダー格みたいな人が私の肩に手をやり直哉を待っていた校門前から引き離した。

「どっ、どこ連れて行くんですかっ!?」

私は怖くて仕方なかった。

手も足も震えが止まらない・・。

「大丈夫。ここから近いから」

そういう風に言われて黙ってついていった。怖かったけど・・逆らえなかった。

いつものなじみの商店街を突き抜ける。

そして駅、その横の細く暗い道・・。そこが彼らの領域らしい・・。

そこの道の一角にある地下へと続く階段を下りていった。

「・・・」

私は、冷や汗と鼓動の早さでもはや正常ではない

「まぁ、座りなよ」

そう言われたけど、椅子なんてなくそこの地下フロアにはビリヤード台とショットバー・・?の設備だけだった。

私は仕方なくそばにあった木箱に座った。

「安心しなよ、今日はレイプしようなんて思ってねーよ」

突然のそんな言葉に私は心を見透かされているのかもっていう恐怖を感じた。でもどうやらその言葉を発した彼の目に映る私の表情がそんな言葉を言わしたのだろう・・・。

今・・ここにいる人たちが昨日の夜・・私を・・。

憎い・・っていう気持ちより、怖いっていう気持ちの方が強い・・。

まだ震えが止まらない・・。

「まぁ、ここに来てもらったのは俺たちの『お願い』をきいてもらうためだ」