「先生ーーーー」

「・・・・なんで・・玄関の外に出てるんだ・・・?」

先生はついたとたん外で待ち構えていた私にまた呆れ顔をしていた・・。

つーか『こわいよ・・・お前・・』ってかんじかな・・・・。確かに怖いしね、いきなり待たれてるの・・・。

「だって先生のこと待ちきれなかったんだもん」

もちろん待ちきれなかったのも事実なんだけどインターホンなんかならされたら出かけるの家族にモロバレじゃん・・・。

それにしても・・久しぶりの先生・・。一日会えないだけでも苦しかったのに・・・。会ったとたん幸せ二倍だわ。

とにかくこっそり家を抜け出しただけあってまだ家族にはバレてないし早くここから出発しないと。

「・・・で、どこいくんだ?」

「・・んーーー・・・」

ど・・・しよっかなー・・・。

「神崎・・・」

あーーーっっ。

「先生っ。まずはその呼び方が気に入らないわ。『あすか』って呼んでちょーだい」

「あ・・あすかぁーーーー????」

うんうん、我ながらグッドアイディーーーア

「オイ、神崎・・」

「あすかだってばーーーーっっっ」

「・・・・・あすか・・早く決めろ」

先生はまだ朝だっていうのにすでにどっと疲れた感が漂っていた。

でも・・私は今から始まるデートのことを考えるとウキウキするし、ドキドキするし・・もうどうにかなってしまうくらい幸せで・・・。あすかってよんでもらったことも幸せすぎる。

「センセ、遊園地に行こーよー」

「は?遊園地だぁ?・・・・この・・・ガキが」









「わーい。先生ものろーよーーっ」

「・・・俺はいいよ」

ん、もうサメサメなんだからさぁーー。ブゥ。

「ぜーーんぶ乗っちゃったかなーー」

「・・・オイ・・あれ乗ったか?」

先生は向こう側にあるアトラクションに指を指した。