『キーンコーンカーンコーン・・・』


・・と、とりあえず書きなぐったわ・・。

やっと・・おわった・・。この怒濤の日々・・。

そう、やっと、やっとこのテスト期間から解放されるーーー!!

「あすかっ、おつかれ」

廃人のような顔でたたずんでいた私に沙都はさわやかに声をかけてきた。

「沙都ー、ほんっとありがとね・・テストまでの間・・」

私は蚊の鳴くような声でとりあえず沙都にお礼を述べた。

そう、学年末テストでの先生の挑戦を受けた日からやっぱり私は沙都に泣きつき、そしてこうなったいきさつを話し、このテストまでの間みっちりとつきっきりで勉強をみてもらっていた。

沙都は私と先生の化学準備室での出来事のあとにこんな展開になったことにバカバカしいと呆れた顔と口調でため息をついていた。

あれから私は先生にも会わず・・・というのはちょいと大げさで廊下の隅っことかでこっそりのぞいてたんだけど・・
でもっ、話しかけないで頑張り続けたしっ、こんなつらい日々とはお別れよ。
・・・たぶん・・。


ホンット辛かった・・。先生ともしゃべらずにとりあえずテスト勉強ばっかりしてたこの日々。
ホントありえない。

とりあえず明日からはテスト休みだし・・。ちょっとはゆっくりしよう。
あまりにも体力も気力も消耗しすぎた・・。はぁーー。











って私ありえないっっ。

あまりの疲れに眠ってて電車乗り過ごしてるしっっ。

「・・はぁーー」

なんておバカさんなんだろう。

もう一回電車乗り直して帰るなんて・・一体何が悲しくてこんなこと・・。

しかたがない、こんなとこにいつまでもいてられないし・・。

私はホームの反対側にいってまた引き返してようやく自分の地元の駅にたどり着くことができた。

なんだか先生とも話さないでこのテスト期間を乗り切って、最後の仕打ちがこんなことなんて・・どっと疲れが出るくらいじゃおさまらない。
もう気持ちは倒れ込むくらい疲労感たっぷりだ。

そうしてトボトボと駅の改札を出る。

「あすか?」