面食らう虹華。

自分としては、結構衝撃のカミングアウトをしたつもりなのだが。

面々はドン引くどころか、やたらと虹華の能力に食いついてきた。

「珍しい体質ですねぇ、髪色が自在に変えられるなんて」

秋帆が興味深そうに黒縁眼鏡を押し上げる。

「そういう体質なのでしたら、別に校則違反でもありませんしね」

レガリアが笑う。

「他にはどんな色に変えられるのぉ?」

前のめりになって言うスペシャルハレンチに。

「えとっ…緑とか…黄色とか…赤とか…」

実際にやって見せる虹華。

スペシャルハレンチ、感激のあまり目から星が飛び散る。