休み時間。

中学から親友の美緒が私の机にやってきた。


「風香ー、どうしたの?赤い顔して(笑)
もしかして、さっきの先生好きになった?」


好き?

好きってどういうこと?

「なんか、先生を見てたらドキドキが
止まらないの。」


さっきの気持ちを正直に告げる私。


「それが好きってことじゃないのかな?」


・・・・これが好き。

じゃあ、私は先生が好きってこと?

ありえない。

生徒が先生を好きになるなんて、

漫画の世界でしかありえないと思っていた。


「風香、素直にならなきゃだめだよ!」


美緒はそう言って笑った。