天使衣の悪魔(仮)

「ただ今は心を読んだわけじゃない。お前が声に出してたから答えただけだ。」

あぁ…。
声に出ちゃってたんだね。

1人で納得してたのに、

「お前、切れてる。」

そう言って近づいてきた顔。

眼を瞑ると眼の下に生暖かい感触が、

びっくりして眼をあけると王子の超ドアップ。


私、

今、

舐められてる…?


思考回路が停止してると張られたピンクのハート模様の絆創膏。

男の子なのになんてメルヘンな。


張り終えると端っこに置いてあるベンチに座って寝だした。

さっきもそうやって寝てたのかな…?

なんて考えてたらケータイが鳴った。

「来夢だぁ。」

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To.優乃
From.来夢

悪魔に会えましたか?

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って来たから


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To.来夢
From.優乃

王子様に会った。

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って返した。