ガヤガヤザワザワ・・・。


俺は何か違うなと思い、晴樹に声をかける。


「なーハル。この騒がしさはなんだー??」


おれがそう言うと、ハルは驚いた顔をした。


「はぁ!?お前知らねぇの!?」

「・・・?何を?」

「は~・・・。マジ信じらんねぇ・・・」

「だから何を!?」


そしたら、はぁ~っとため息をした。


なんかしらんが、超ムカツク!


「いいかげん教えろよ!」

「あ~分かった分かった。あのな・・・」

「ん」


じらしながら言うハル。


全く・・・。


いつもどおりだな(笑)


「今日!うちのクラスに転校生がくるんだよっ!」


・・・はぁ?


まさか、そんだけ?


「そんだけ?っていいたそうな顔じゃねーかよ・・・」

「あ、バレちまったかー!」


俺はわざとそんなふうに言う。


「そんだけじゃねぇーよ!しかもなぁ、女なんだよ!!」

「・・・」


俺は無言のままハルの顔をじーっと見る。


「な・・・なんだよぉ!せっかく教えてやったのに!」

「ハル、カナ・・・。もうすぐで先生来ると思うけど?」

「「えぇっ!?」」


――――ガララ


「・・・ん?こら!さっさと席つかんか!」

「「す・・・すいません」」


アサが言った直後に先生が来てしまった。


案の定怒られた。


「もっと早く教えろよ~っ」


俺はさっさと席について、前の席のアサに言う。


そして後ろの席のハルも。


俺たちは名前が近いからか、いつも席は近くだ。


小杉、佐伯、真田。

見事なもんだ。


コホン。


先生が咳払いをして教室が静かになる。


「えー・・・。みんなも知ってると思うが、転校生を紹介する」


・・・知らなかったつーの。


「入ってきていいぞー」

「はい・・・」


女子の声がしたかと思うとドアが開いた。


長い黒髪が見えたかと思うと、色白で小さな子が入ってきた。


美少女・・・。


まさにそんな子だった。


教室を見渡すと、皆が彼女に見とれていた。